12月定例会報告

12月定例会が終了いたしました。

12月1日から始まり、一般質問や常任委員会での協議を行ないました。

他にも議会運営委員会や代表者会議などもあり、充実な毎日を過ごしておりました。

12月21日に閉会を迎えました。

21日に会派としての総括を発言いたしました。

その全文を掲載いたしますので、一読いただけるとありがたいです。

 

初めに、「公の施設に係る指定管理者の指定について」第101号、102号、103号議案について順次意見を申し上げます。

第101号議案の農村婦人の家に関しましては無償譲渡するまでの間、指定管理するものであります。無償譲渡するまでもですが、譲渡してからもトラブルが起きないよう地元の方々へのしっかりとしたフォローをお願いしておきます。

 

第102号議案の籠田公園地下駐車場に関してです。今までの指定管理者から変更とのことですが、地元企業でもなく、土地勘もなく多少不安な点もあり、災害時の対応が非常に懸念されます。今までの災害事例の報告や引継ぎを綿密にお願いします。

 

103号議案の市営住宅及び特定公共賃貸住宅についてです。こちらは今まで市で管理していた市営住宅の管理を指定管理者へうつすものです。時間外や休日対応、専門的なトラブル対応に関しては今までより対応力が向上されると期待しております。しかし、指定管理者が市役所内での業務のため、市役所システムにアクセスできる環境となります。しっかりとセキュリティ管理を行ない、万が一の個人情報が洩れることがないよう危機管理を行なうことをお願いしておきます。

 

第108号議案「岡崎市事務分掌条例の一部改正について」であります。この改正は部の統合により、組織のスリム化を図り、可能な仕事を一元管理するものです。29年度の組織改正とのことですが、組織の仕事内容も市政の重要課題を主体にし、効率的な行財政改革を進められるよう期待しております。

 

第113号議案「岡崎市救急医療拠点施設整備支援補助金交付条例の制定について」です。この条例は常時、救急医療を行なう病院への補助金であります。50億円の算定基準ですが、本市が400床の病院の標準的な建設費を約116億円程度と見込み、これに、病院における入院患者のうち救急患者の割合を43%程度として掛け合わせた金額が50億円となっております。今後、補助要綱策定、予算編成等、重要な案件が続くとのことでありますが、引き続き、市民への丁寧な情報提供に努めて頂くことをお願い致します。

 

第115号議案「岡崎市児童育成センター条例の一部改正について」であります。こちらは竜美ヶ丘学区にできる第二のこどもの家に関してのことです。第一竜美丘と第二の児童の振り分けがまだ検討中とのことですが、居住地や兄弟関係のこともありますが、今までの友達関係のこともありますので、きっちりと区分けをするのではなく、柔軟な対応ができるよう配慮をお願いします。

 

第118号議案「平成28年度岡崎市一般会計補正予算(第5号)」であります。

2款1項11目 企画費 ふるさと納税活用業務についてです。ふるさと納税活用業務は、岡崎応援寄付金の見込みが当初予定より増えるという理由での、委託料を含めた経費の増額であります。市制100周年の記念に始めた事業とのことですので、これからの100年を見据えた事業やプロジェクトをさらに活性化させ、発展させていけるよう、ふるさと納税制度には期待しておりますので、今まで以上推進をお願いします。

 

6款3項2目 林業支援事業 木の駅プロジェクト推進業務についてです。林業支援事業での木の駅プロジェクト推進業務費負担金増額は山を育てるために間伐を行なったり、間伐材を有効活用するために活動をするための補助金です。行政が補助金を出すことにより、作業者のモチベーションをあげ、山が育ち、川をきれいにし、大雨災害や土砂崩れからの被害を軽減させてくれるとメリットも多く、引き続き行っていただきたいと考えます。

 

7款1項6目 家康公観光振興基金積立金についてです。家康公観光振興基金積立金については乙川リバーフロント地区整備事業の一環として、東岡崎駅前に設置される徳川家康公像に対しての寄付金であります。寄付金が当初の目標を大幅に上回っていることは家康公像への期待のあらわれでもあり、市民一体になり岡崎を盛り上げようとの意思も感じられます。市民参加型のいい見本となるように、さらなる告知の強化なども行ない、岡崎の家康公像は市民の寄付のみで建てられましたと言えるよう、尽力願います。

 

8款3項4目 橋りょう長寿命化修繕業務についてです。橋りょう長寿命化修繕業務は全国各地で発生した事故を二度と起こさせないために、橋りょうを修繕する事業です。当初スケジュールの出遅れがあったものの、その遅れを取り戻すためにも、国の経済対策による補正予算を行なうことは前向きで非常にいいと思われます。まだまだ道半ばですが、全国で発生した重大事故が起こる前に入念な点検をお願いたします。

 

10款3項4目 教育費の寄宿舎管理費における委託職員賃金の減額についてです。

敬信寮の現場では、寮の指導者の人手が不足していること、運営に多額の費用がかかっていること、設備等の老朽化していること、など、特に教職員に相当な負担がかかっていることなど様々な問題があります。現在、入寮している生徒や、その父兄を始め、地元住民の意見を十分聴きながら、なくす方向で検討していってください。

 

・第127号議案「平成28年度岡崎市下水道事業会計補正予算(第1号)」であります。

これは赤渋ポンプ場の耐震工事に対しての補正予算であります。治水、防災等、住民の安心、安全のためにはぜひとも早期の完成を目指すことは当然のことと考えております。しかし、当補正予算は2億2千7百万円の増額となり、当初予算の3億5千8百万から1.6倍に膨らむこととなります。また追加工事の内訳を確認したところ、設計当初から予測可能であると推察される要因が多々あり、日本下水道事業団の見積もりが甘かったとしか考えられません。さらに、工期が一年半も伸びることなど、詳細を地元の方々にはもちろんのこと、市民へもしっかりと説明を行なうべきだと考えます。日本下水道事業団に対して、ペナルティも課さない、責任も負わせない、市民への説明責任も果たせさせない現状ですので、賛成いたしかねます。

 

日程第4 請願第7号 外9件

・請願第7号

議長のお許しをいただきましたので、ただいま議題となっております請願第7号及び第9号について、委員長報告に反対、請願採択の立場から、チャレンジ岡崎・無所属の会の討論を行ないます。

 

「乙川リバーフロント地区整備計画を一旦立ち止まって市民の声を聴いて見直しをすることを求めることについて」です。

「乙川リバーフロント地区整備計画」につきましては、賛否両論あることは周知の事実で、また先日行われた一般質問でも取り上げられたように市民の誤解が多くあることも確かです。しかし、きちんと理解をされている方々からも計画の見直しを要望する声は多く、特に「もっと優先すべきことがあるのでは?」との声が多数聞かれます。市民へ周知させる意味も含め、一度立ち止まり、どのように市民が思い、何を求めているかを考え、少しでも市民の声を反映させる必要があると考えます。

 

請願第9号「小中学校給食費の無償化の計画的実施を求めることについて」です。

給食費の年間無償化は毎年必要な財源が16億必要となり、現段階で、すぐに実現するには無理があると考えられます。給食費の4月だけの1か月無償化は、一部の保護者に喜ばれているが、現場の教師は手数料の問題で困っている現状があります。市長の公約を実現するためにも、来年度から、まず「年間4千8百万円で実施できる第3子以降を完全無償化し、次に第2子以降を完全無償化、そして最後に第1子以降と計画的に小中学校給食の無償化を目指すべきと考えます。また、一部無償化とともに給食の質を上げることも検討する必要があると考えております。以上をもちまして、2件の請願に採択いたします。

杉山とものり
©2024 Tomonori Sugiyama Allrights reserved.